ケアマネジャー試験に合格するために必要な教材とは?
巷には色々なケアマネ本が出版されていますが、まず何を買っていいか分からない方多いと思います。最終的には勉強スタイルによる「好み」としか言いようがありませんが、私が免除無しで合計85%得点した時に使っていたテキストや問題集を紹介したいと思います。
絶対に必要だと思う書籍
- 長寿社会開発センター 介護支援専門員基本テキスト 3冊
- 晶文社 基本問題集 上・下巻
- 中央法規 一問一答
- 中央法規 ケアマネジャー試験 過去問解説集
- 晶文社 ケアマネジャー実戦予想問題
上記が私が思う理想構成です。最悪基本テキストは必要ありません。高いし。
必須の教材多くない?・・・
字面だけ見ると多いです。基本テキスト3冊と他5冊で合計8冊!こんなにやれるか!!!と思います。大丈夫です。全部やるわけではありません。それぞれ説明していきたいと思います。
基本テキストはまとめちゃだめ!
介護支援専門員基本テキストですが、これは参考書として使います。1から10まで通読する物ではありませんし、ましてやまとめては絶対に駄目です。1年前から作業を始めるのならいざ知らず、時間のない社会人がこの作業を始めてしまうと時間的にアウトです。
テキストをまとめたくなる気持ち分かります。なんとなく受験の時のやり方やそういう勉強方法をずっとやってきたという方に多いのですが、まとめるという作業は時として「字の練習」になってしまいがちです。ペンをたくさん使い、色とりどりに装飾されたまとめノートは一見して勉強してる感じがしますし、時間も経つもんですからほどよい疲労感とも相まって満足していまいがちです。しかしそれはあくまで「した気になっているだけ」・・・まったく効果が無いとは言いませんが、非効率的です。
まとめる事の全てを否定する気はありませんが、何しろ私たちは時間の限られた社会人です。まとめ派の人も心を鬼にしてまとめることは諦めましょう。
とにもかくにも晶文社の基本問題集
晶文社の基本問題集ですが、これは至高の本です。この本を紹介したいがためにこのブログを開設したと言っても過言ではありません。1つの分野について「基本テキスト」と「過去問題」をうまく融合させ、極限まで要約したスタイルは圧巻です。そして本試験の問題形式になっているため、本番に慣れる事が自然にできます。最初はこの本だけ買えばいいです。
1ページに問題と解説が書いてある構成なのですが、これがまた素晴らしいんです。解説が別になっている本は解説を見るだけで疲れます。どこだっけ?となって時間のロスが激しい時が多々あります。その点この晶文社の基本問題集は同じページに問題と解説が書いてあり、完結しているためスーっと集中していけます。
更におすすめしたい点は基本テキストと連動している点です。基本テキスト何冊目の何ページに書いてあるか全ての問題に対して記載があります。驚きの親切さ。
と、褒めすぎの感はありますが、もちろん弱点はあります。それは「暗記物に弱い」事です。試験で言えば合否にかかわる最後の1点、2点の部分です。
例えばサービスは【どういうサービスか】というのは非常に分かりやすくまとまっているのですが、施設や事業所の人員基準や加算のように、一覧の表か何かにしたほうが覚えやすいような「暗記分野」については弱いと感じました。そのため、暗記度が高い分野は他のテキストで補うようにしないと、最後の最後で覚えていないなんてことがあり得るように思います。(国・都道府県・市町村の事務とか事業計画なんかもそうです)福祉サービスの高齢者虐待、日常生活支援、成年後見人あたりの問題に対して少しだけ問題数が少ないような感じです。
やる気が出ないときは一問一答でゆる~く
中央法規 一問一答は良書にして必須です。ケアマネ試験は5肢複択問題ですが、その選択肢5個が分解されて、重要な選択肢を分野ごとに分けてピックアップしてくれています。時間が無い時なんかにチョロっとやるには最適ですね。分野ごとに過去問をやるような感じでとてもおすすめです。
私は試験直前の数日はこればかりやっていました。試験前日なんかになるともう不安や焦りで新たに何かを覚えることなんてできませんでした。長文を読めば頭を流れていくし、問題集をやっても問題を読んでる途中でソワソワしてきてしまいます。しかしこの1問1答は不安な分野を「簡単」におさらいできるので、なんとかこなす事が出来ました。
簡単に、すばやく、時間のない時でも、イライラしてても、気分が落ち込んでる時でもできるというのが最大の特徴です。
試験勉強は長丁場です。体調が悪い時もあります。気分のすぐれない日もあります。そんな時にサラサラッと食べられるお茶漬けみたいなテキストだと思っています。
中央法規の一問一答2017版が発売されましたね。晶文社のもおすすめですが、元祖一問一答中央法規の本もおすすめです。
過去問はやっておいて損はない
中央法規 ケアマネジャー試験 過去問解説集は5年分の過去問と解説が付いた本です。これは理想構成に入れましたが、何周もやりこむ必要は無いです。何故なら一問一答とかぶる部分が多いからです。1回やれば十分です。本番の試験とはこういう物なんだなという確認と、苦手分野の把握が目的です。
解けなかった問題の解説をしっかり読み、苦手な分野は苦痛でも基本問題集や一問一答を読んでカバーしちゃいましょう。
※私が受験した時は無かった(知らなかった?)のですが、晶文社からも過去問解説集が出ています。
もし、晶文社の問題集上・下で勉強している人はこの過去問のほうが一体的に勉強ができて便利でしょう。個人的にも中央法規よりも晶文社の解説の方が分かりやすいと思っているので、私が現役でしたらこっちを選んだと思います。
晶文社 ケアマネジャー実戦予想問題
1回60問の予想問題が5回分ついています。全部で300問です。第一回が一番簡単で第5回が難しいという作りになっていて、回を追うごとにパワーアップした自分を感じられます。
休みの日や時間が2時間程度余っている際に試験と同じ環境を作って試験の予行演習をすると、とても得られるものが多いです。
5回中2回くらいはまったく初めての状態で予行演習をしてみて下さい。「こうした方がいい」とか、「あれが必要」とか、「この分野すごく苦手だったんだ・・・」とかを感じられると思います。本試験にすごく効いてくるトレーニングになります。
ちなみに例年8月か9月頃にはAmazonで売り切れ(入荷待ち状態)になってしまうので、注意が必要です。予想問題集を是非やりたい!という方は、早いですが7月頃には用意しておくといいでしょう。
必須ではないけど知識の補強に役立つ書籍
他にあったほうが捗るかなという教材を列挙します。
- 晶文社 ケアマネジャー合格テキスト
- 中央法規 ケアマネジャー試験 保健医療サービス 苦手克服トレーニング
必須以外の書籍も優秀
必須以外の教材をサラッと説明します。
まず晶文社 ケアマネジャー合格テキストは介護支援専門員基本テキスト三冊を一冊にまとめたものです。私は勉強中これをあまり使いませんでした。基本テキストがあればそちらのみでいいと思いますが、よくまとまってる本なので基本テキストの長ったらしい文章が嫌いな人は持っておくといいと思います。
保健医療苦手克服は良書でした。医療分野が苦手だなと思う人はやっておいて損はありません。ただし、難易度が高く感じられるので、あまりの難しさに諦めないように注意が必要です。(一通り保健医療を眺めた後でも難しかったので最初にやるのはおすすめしません)
まとめます・・・
すんごく長くなってしまいました。
まとめると・・・基本テキストと晶文社の基本問題集だけあれば最初は問題ありません。もっと言うと、最初は基本問題集だけでいいでしょう。後は徐々に買いたし買いたしでいいと思います。
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